ダボスから−1



 23日、昼にLondonを出発、Zurich空港着、夕方にDavosに到着しました。今年で7年連続ですがDavos会議(これは通称で正式にはWorld Economic Forum)参加のためです。このカラムには2003、2004、2006と書いています。途中の道も山も、例年よりはるかに雪が少ないですね。今年になって、Washington DC, Geneva, Londonみな、温暖な気候です。

 Davosには行って会議登録、ホテルチェックイン。面白そうなプログラムが数多くあるので、どれを選んだらいいか、苦労するところです。さて23日は議長のSchwab氏主催Receptionをスキップ、明日の予定を考えて一休みです。

 24日、まず会場をうろうろ、Lester Brownなど、知っている人たち出会っては、握手、「Hey, what's up?」から始まるルーチン。いろいろ出会いがありましたが、結局は朝10時から「CNBC Debate-Make Green Pay」という刺激的なタイトル(このタイトルのつけ方がうまい)のTV放送録画取りのあるパネルです。地球温暖化は急速に悪化するなかで、エネルギー政策等は「市場に任せるか、政府の規制か?」を「Pro vs Con」で1つの質問に対して一人ずつ5分で意見を戦わせ、相互に1分の質疑、それから会場から質問(ひとつ30秒、答え1分)。

Q1. Nuclear energy and clean coal are the only viable alternatives to oil: Yes or No
Q2. Markets are superior to regulation in leading corporations towards 'greener'
  operations; Yes or No
Q3. A global carbon tax will do more harm than good?

 質問も面白いですが、Daniel Esty(Yale), Stern ReportのNicolas Sternなどなかなかよかったです。Londonで会う予定だったSternさんを捕まえそこないましたので、メールしておきました。しかし、今年の世界ビジネス界は気候変動、地球温暖化が熱いテーマになりそうな予感のパネルでした。26−28日後に、欧州、北米、アジア等で放映されたようですが、誰かごらんになりましたか?

 昼のブッフェでもいろんな方と会いました。竹中平蔵さんにもお会いしましたが、今年は4,5日参加されるとか、心強いです。この日は、私と「世界級キャリアの作り方」を書いた戦友、一ツ橋大学の石倉洋子さん、私と医政策機構http://www.healthcare-policy.org/,http://www.healthpolicy-institute.org/en/をリードするジェームス近藤君がパネルの座長していました。残念ながら時間がぶつかり、私はどちらも参加できませんでしたが。

 次回はいくつか写真つけますので、ここでは一日早いのですが、Khatami元イラン大統領(カラム2006/08/25)のセッションの写真をお見せします(右端がKhatamiさんです、左にイランのLolwah Al Faisal王女、一番左が'The World is Flat: A Brif History of The 21st Century' (2005)−(最近、NHKのインドの3回にわたる特集でも出てきました), 'The Lexus and the Olive Tree: Understanding Globalization (1999)'等で有名なPulitzer賞を3回受賞しているNY TimesのThomas Friedman-司会-)です。


 全体として政府は規制の目標だけ、後は市場で企業に競わる、という結論で、政府30%、市場での企業競争70%といった感じでした。

 パネルにはDaniel Esty http://www.yale.edu/envirocenter/, Jose Goldemberg