早々にWashington DCから



 明けましておめでとうございます。時間のたつのは早いものですね。6日からWashington DCにきています。まさに「異常気候」ですね、なんと25度の暑さで沢山の人たちが半袖で町のテラスでコーヒーなんて、この時期では100年で初めての記録とかだそうです。

 早速、米国医学アカデミー(Institute of Medicine)会長のHarvey Finebergと昼食、多くの課題についてとてもいい議論ができました。その夜のことですが、まったく偶然ですが、Gates Foundation関係からメールが あって、昼にFinebergと話していたまさにその内の一つのこと、私も関与したDisease Control Priority Project, 2nd editionの件で問い合わせがありました(私のカラム 04/02/2006「世界の健康政策へ」を参照してください)。不思議なものです。

 NIH所長のZerhouniも予定を大幅に超過して議論が弾みました。そして、待望のJanelia Farmへ。まったく新しいコンセプトの研究所で、所長のGerald Rubinもすばらしいし、まだ30%程度の活動ですが、なかなかすばらしいコンセプト、そして構造です。私の関係している沖縄の新しい大学院大学にも大いに参考になります。ほかにも米国製造業協会も訪ねました。

 国務省の科学顧問のGeorge Atkinsonとも1時間ほど、またNational Academyでも会長のRalph Cicereno、国際関係担当局長のJohn Boright等々、実に内容の濃い、刺激的な時間を共有できました。これもその夜のことですが、これも偶然に、今度はMillennium Villege Projectの件でJeffrey Sachsが3月に日本の来る件で、メールがあり、すぐにNew Yorkと電話で連絡をとりました。偶然が重なるのですね、不思議なものです。

 それにしても、今回お会いした方たち、みなさんがアメリカのそれぞれ重要な機関の長、重要なポストの方たちばかりなのですが、皆さんの視点、方向が国際的で、同じような立場の日本の方たちの会うときとは知的刺激のレベルがちょっと違うように感じました。いつものことですが、皆さんも同じ感じを抱いた経験があるのではないでしょうか?なぜでしょうね?

 若い大使館の方たちにいろいろお世話になり、充実した訪問でした。皆さん、大いに活躍して欲しい思いでいっぱいです。それぞれ一人ひとりがすばらしいです、ほんとに。個人個人の力を十分に発揮できるようにしたいですね。それでないと、組織だけでは総合力は決して発揮できないのです。

 10日に帰国しました。新年早々、いやはや忙しい、しかし充実した旅でした。


写真:NIHでZerhouni所長と。
写真:Janelia FarmのRubin所長と。
写真:Janelia Farmの玄関脇で有本建男、社会科学研究センター長と。