「寒い」ニューデリーから、そして元気な日本の若者



 26日朝、北京からニュ-デリー着。夜中に到着ですが、涼しいですね、冬ですから。あらかじめ気温は調べておいたのですが、涼しすぎます。北京からの機中はほとんど寝ないで「The Economist, Oct 7th」の「The battle for brainpowerbrain」特集、「The Times Higher, Oct 6th」の大学特集などを読んでいました。いずれコメントしますが、いつも私の言ってるとうり日本の評価は低いですね。共通している世界の認識は、日本は「鎖国」であり、大学も企業も「大相撲化」(私の今年のカラムでも04/15, 04/16, 06/28,09/22,09/23, 11/06)必要なのです。私がしつこいようですが、将来の若者たちがかわいそうだからなのです。「えらい大人たちの責任」は重いですよ。

 ホテルにチェックインしてからは、まず、ゆっくり午後1時まで寝ました。

 ここではIndia Economic Summitへの参加ですが、これはダボス会議を主催しているWorld Economic Forum (WEF)がインドの経団連的な団体(Confederation of Indian Industry)と共催ですが、WEFはこれをインドで22年前から開催しているのとのこと。WEF議長のKlaus Schwab博士もこんなになるとは、と嬉しそうでした。彼とは2000年からのお付き合いで、日本に来るたびにお会いしています。私のダボス会議(毎年 1月末開催です)からのメッセージもこのHPのカラムで見れます。

 WEFスタッフで仕事をしている土屋君、坪内さんともすぐにお会いしました。若くて元気のある、国際的な場で「個人」として活躍している若者を見るのは気持ちのいいものです。二人の経歴も凄いですよ、独立心が強くて、坪内さんなどはアフガニスタンにまで、自分で仕事しに行ったのですから。私たちのNPOHealth Policy Instituteでもしばらくお手伝いしてもらいましたが、MITのMBAへ 、それからここで仕事しているのです。そのうちお二人を紹介しましょう。

 午後の開会から、いくつかのセッションを聞きましたが、元気いっぱいですね。東京大学の小宮山総長のPresident Council で 2週間前にご一緒したMunjal (Hero Group, India) さんがパネルに出ていて、まずお会いできました。根本総理補佐官にもお会いしました。「アジアゲートウェイ」等を担当しています。8月に私も参加した外務省の「30人委員会」のときに会った、東京大学医学部卒業の医師で外務省の役人になっている小沼君も根本チームできていました。根本さんと同じような立場ですが、私とはずいぶん違いますね、政治家と学者の違いですか。役所の認識もそんなところなのでしょうか?もっとも私はあくまでも個人の資格で招待されているのでしたから。

 26日の夜は、Manmohan Singh首相の公邸のお庭で招待宴がありました。気温10度以下でちょっと寒い、北京経由だったので、冬服を持ってきていてよかったです。

 Singh首相はら12月に日本訪問のご予定、安倍総理はじめとの会談があるそうで、楽しみにしておられます。首相の補佐官から特にと紹介され「その時にぜ ひお会いしましょう」といわれています。実現しますか、楽しみです。後で聞いたところでは、財界人も50人ほどお連れになる計画と伺いました。

 私が日ごろから言っているように(今年のカラムの09/09、今年のarticlesの08/20)、インドは面白いし、日本とはいい関係でさらに「Win-Win」でいけます。多くの、きわめてイノベーテイヴな起業家にお会いしましたが、日本人と違ったいくつものすぐれた価値観があり、日印協力は相互補完性が高いと見ています。

 2日目の27日はいくつかもセッションに出て、たくさんの名刺交換とNet-worklingでした。根本さんの出たセッションも聞きましたが、この何年かお付き合いのあるGlobisの堀さんの出たセッションは同じ時間だったので、そちらには残念ながら出れませんでした。堀さんも元気な若者で、世界のリーダーたちの年代、40代の一人です。

 夜は、またまた寒かったのですが、Kamal Nath 商工大臣主催の野外レセプション。Purana Qilaという古い城跡であり、すばらしいダンスパーフォーマンス、その後の広いお庭での夕食では、偶然ですがまたまた東京大学総長カウンシルで一緒のMunjal御夫妻と同じテーブルでした。ここで、香港のSTAR TVのCEOである、「Ms」 Michelle Guthrieも一緒で、来週の香港でのITUのWorld Telecomに「1日だけど私も行く予定だよ」といったところ、私の会社も参加しているけど、ぜひよってくださいな、といったことになりました。みな、若いですね。この方もWEFの「Global Young Leaders」の一人です。 そして、BBCの名キャスターNik Rowingさんにも会いました。今度、日本にこられるとかで、再会を、ということになりました。今年の1月のダボス会議での彼のBBCライブに私が写っているのを私のカラム(ダボス会議から-2、01/27)でお見せしたところです。これをManilaで見ていたBagladeshの友人がテレビで見つけて、すぐにダボスにいる私にメールで送ってくれた写真です。本当に世界は狭いのですね。